内祝いとお祝い返しは違う‼? 相場・時期は?今更聞けない大人のマナー。2019年度版
入学や、結婚のお祝い・出産祝い
いただいたら、気になる お祝い返し 【内祝い】
いくらくらいが相場なの?
内祝いとお祝い返しって、意味が違うの?
お祝い返しをしないでいい時があるって ほんとう?
どんな時??
大切な人とのお付き合いのマナー。
お祝い返し・内祝いにまつわる疑問を解決します。
Contents
内祝い、お祝い返しにまつわる覚えておきたいマナー
内祝いと、お祝い返しの違い
【内祝い】の 「内」とは、「家」のこと。
家でのお祝い事を近親者に贈り物をしたり、食事会を催して報告し、喜びを分かち合うためのもの。
幸せのおすそ分けが内祝い。
お祝いをもらった、もらわないに関わらず、結婚や出産、新築、また病気快気など内輪のお祝い事があったときに、
お披露目も兼ねて品物を贈ったり、食事会をすることを 【内祝い】 といいます。
一方、【お祝い返し】は、その名の通り、 お祝いをいただいた方へお返しをすること。
お祝いをいただいた際にのみ贈るものになります。
現代の内祝いと、お祝い返しの考え方
現代では 内祝いは、お祝いをもらった時の返礼品と捉えられていることが多いのが現実。
お祝いをいただいていない相手に内祝いの品物を贈ってしまうと、
お祝いの催促に感じられてしまったり、戸惑ってしまうご家庭も多いようです。
近親者や、普段お世話になっている方に報告の意味を込めて内祝いの品物を贈る場合、
相手との関係などに気を付けておきましょう。
お祝いをしていない相手から内祝いをもらったら、お祝い返しをするものですが、
内祝いを贈った相手は決してお祝いを期待して送っているのではありません。
内祝いをもらったら、 先ず、お祝いとお礼の連絡を入れ、1~2週間以内にお祝い返しをしましょう。
お祝い返しがいらない時があるって本当? どんな時?
お祝い返しがいらないとされている時
本来、入学祝いなど、お子様の成長に関わるお祝いには、お祝い返しは不要とされています。
子供の成長に必要な、物入りな時期なのでその費用にお使いください、という意味でいただくものになるので、お祝い返しは必要ではない、とされているものです。
出産祝い・七五三・入学祝い・卒業祝いなどが、それにあたります。
お祝いをいただいた際に、「お返しはいらないから」 と、添えられることも。
お祝い返しはいらない、といわれても、自分の実家なら、まだ甘えられても、配偶者の両親や親戚には、そのままお返しをしないのは、なんだか心苦しいですよね。
また社交辞令として言われているときもあるので、配偶者や両親とお祝い返しの品物を贈るか、など必ず相談しましょう。
親戚の性格や、地域などによってもとらえ方が違うので、一人で判断しないよう心掛けて。
親戚や親しい友人に内祝い、お祝い返しを贈らないときは、写真やお礼状などを送り、
その後のお付き合いの中でお返しをしていくのも、スマートなお付き合いになるでしょう。
お祖父さま・お祖母さまには お子さまの晴れ姿 が何より。
形式も大事ですが、感謝の気持ちを忘れずにお届けしましょう。
「片祝い」は縁起が悪いという説も・・・
地方によっては、お祝いをいただいて、そのまま お返しをしないのは「片祝い」と呼び、縁起が悪いとするところもあるようです。 お返しをいらない、と言っても、形式上言われている場合もあります。
その地方それぞれの風習などを両親や親戚に聞いてみるといいでしょう。
身近に聞く人がいない場合は、地元のデパートなどに、地域の風習をきいてみる事をお勧めします。
お祝い返し・内祝いの相場は?
お祝い返し・内祝いの相場
お祝い返しの金額は、お祝いの1/3~1/2 が相応しいと言われています。
一般的にお祝いの額が5000~10000円が多いのに対し、お祝い返しの金額が3000~5000円 とされているので、
ちょうどそのくらいの割合になりますね。
連名でいただいた場合の内祝いの相場
友人や職場のひとから連名でいただいた場合は、その金額の半分の金額を人数で割ったくらいの金額が妥当とされています。
10000円相当のお品を3名から頂いた場合、半分5000円を3人分で割って、おおよそ2000円位を目安とするといいでしょう。
高額なお祝いをいただいた時
祖父母や親戚から、高額なお祝いをいただいた時には、その半額などをお祝い返しにするのは返って相手を恐縮させてしまったりするものです。
お返しの品は1/3程度の金額におさえ、 ご挨拶に行ける距離であれば、晴れの姿をご披露したり、感謝の気持ちを伝えましょう。
忙しい現代、現実的には、親戚まわりをするのは相手の都合もあり難しいですね。
親戚など近親者には、入学式の写真などを添えたお礼状と、内祝いの品物を贈りましょう。
お子様の成長をご一緒に喜んでいただけることでしょう。
内祝いを贈る時期
入学入園内祝いの場合
入学入園祝いなどのお祝い返しは、式のあと、1か月以内に贈るようにしましょう。
出産内祝いの場合
出産祝いの内祝いは、母子共の健康が落ち着いたころ、出産の1か月後くらいに贈るとよいでしょう。
出産後は何かと忙しいので、出産前にあらかじめ内祝いの品物をカタログなどで探しておくこともおススメです。
結婚内祝いの場合
結婚の内祝いについて、
結婚祝いは挙式の1ヶ月~1週間ほどまえにいただくことが多いですが、時期が早い場合、
お祝い返しが挙式前になっても、挙式後になっても構いません。
挙式後に贈る場合、まずは御礼状や電話で感謝の気持ちをお伝えし、
挙式後に贈りましょう。
御礼状を書く際は、手書きの方が丁寧なので、
字が上手じゃないから・・・と、印刷文字にしてしまわず、丁寧に心を込めて書きましょう。
快気内祝い場合
快気内祝いの場合は、退院後1ヶ月以内に贈りましょう。
電話などで、元気になった声をお聞かせすることもよいでしょう。
お祝い返し、内祝いに人気のギフト
金額の多少にかかわらず、普段自分では買わないような贅沢なものがよろこばれます。
オシャレなもの、普段買わない贅沢なもの、
金額が手ごろなのなものとして、食品も喜ばれる贈り物です。
贈る側の好みより、贈り先様のことを考えて選ぶようにしましょう。
【和菓子】
日本人ならではの丁寧な気持ちを表すのに、ピッタリなのが和菓子。
季節感のあるこだわりの和菓子は、見た目も美しくおススメです。
優しい感謝の気持ちが伝わります。
【日用品】
日用品を贈る際なども、ブランドタオルやこだわりのバスグッズなど。
サイズや組み合わせで、予算にも合わせやすいもの。
友人や、職場の人から連名でのお祝いへの内祝いにもおススメです。
【お花】
プリザーブドフラワーアレンジ angelica salon Web Shop
お花をもらって嬉しくない方はいらっしゃらないのでは。
でも、自分で買う機会の少ないお花。
贈り先の方のイメージや好みに合わせたものを選びやすく 特別なパーソナルギフトになります。
プリザーブドフラワーなど、枯れないお花は 内祝いの品物にも人気。
値段に合わせたオーダーも。
オリジナルの特別な贈り物が出来るのも魅力的です。
祖父母への、入学お祝い返しや結婚内祝いには、写真を添えたアレンジも人気です。
熨斗紙の種類はどれがいいの?名前の書き方は?
<のし>とは、右上の小さな飾りのことで、
のし、水引、掛け紙をセットにしたものを熨斗紙(のしがみ)といいます。
熨斗の中の小さな茶色いものは、もともとアワビを乾燥し、打ちのばしたものでした。
貴重品だったアワビは、長寿や繁栄をもたらす縁起物。
室町時代には、出陣を行う儀式や、祝い事の際に欠かせない、「三献の儀」の肴のひとつでした。
その様な理由から、特別なお祝いに「あわびのし」が使われていたようです。
現代ではそれを印刷物にした熨斗紙が一般的に使われています。
ちなみに、弔辞の際に使われる掛け紙も、熨斗紙と呼ばれていますが、
のし(右上の飾り)は弔辞にはつかわれません。
水引の形
花結び
出産・入学内祝いなど、子供の成長に関わる内祝いには、水引は花結びに。
花結びは、蝶々結びで、何度でも結い直しができるので、何回あっても嬉しいことに使用します
結切り(むすびきり)
固く結ばれ簡単に解けないことから、一度きりであって欲しい場合に用いる形式です。
結婚祝いなどに使われます。
また、病気の際にお見舞いに来てくれた人に元気になったことをお知らせする
快気祝い・快気内祝いにも、結切りの水引を使用します。
あわじ結び
あわじ結びは、縁起のいいアワビの形ににていることから、末永いお付き合いの願いを込めて
一般的なお祝いや結婚祝いなどにも用いられます。
熨斗紙の表書きの書き方
表書きは上段(水引の上の部分)に【内祝い】と書きます。
書く際に、のしや水引に表書きが被らないように注意しましょう。
下段に、贈り主の名前をやや小さめに書きます。
黒墨毛筆で書くのが正式ですが、筆ペンやサインペンで書かれるのが一般的になっています。
ただ、ボールペンや鉛筆などはNG。また文字は崩さず、楷書体で書きましょう。
名前書きは、子供の誕生や、入学、卒業など、子供の成長に関わるものは、苗字は書かず子供の名前を。
出産内祝いの際には、命名した名前のよこに、ふりがなをふるようにしましょう。
結婚内祝いには苗字ではなく、お二人の名前を連名で書きます。
新姓のみ、新姓とお二人の名前も使われます。
また両親からの内祝いの際には、両家の姓を書くことが多いです。
水引の本数
水引の本数は5本が基本とされています。
3本、7本、10本などもありますが、 3本は5本を簡略化したもの。
7本は5本よりより丁寧な形式で、10本は5本結びの倍の豪華さ、丁寧さを、増した水引で、
婚礼の際の水引に使われることが多い形式になります。
熨斗紙に“内祝い”という表書きは、お祝いをいただいてから1カ月月以内に贈る際には使えますが、
事情で一ヶ月以降に贈る場合は 【御礼】にするのがマナーです。
内熨斗、外熨斗のちがいは?
内熨斗紙は、包装紙の下に熨斗紙か隠れているので、お渡しする際に贈り物の用途が見えないものになります。
内祝いなど、相手のお祝い事への贈り物ではなく、お礼の品になるものなので控えめな表現として、内熨斗にします。
外熨斗は、相手の慶事に対するお祝いの品を贈る場合に、適切なものです。
渡す際に表書きが見えるもので、結婚祝いや出産祝いなどの際に使用します。
宅配便などで送る際は、熨斗紙が汚れてしまうのを避けるために、内熨斗で送られることが多いようです。
まとめ
・もともと内祝いとお祝い返しは別なものですが、現代では、同じものにとらわれているため、
身内のお祝いをいただいた際にお礼を贈るものが、内祝いとされている。
・内祝いの相場は お祝いでいただいた金額の1/3~半分程度。
・内祝いをいただいたらまず、お礼の連絡を早めにする。
・内祝いを贈る時期は、おおむね祝1ヶ月以内に贈る。
出産の際は、母子共の健康が落ち着いたころからでOK。
・熨斗紙の水引は、
花結び(蝶々結び)は何回あっても嬉しくなる事(出産・入学・卒業など)に
結切りは、
固く結ばれて簡単に外すことができないので、一度きりであってほしいお祝いに使用します。
内祝いは、物を返す、のでは、なく、
自分や子供、身内のことを祝ってくださった方に、感謝の気持ちをお届けするもの。
そんな日本の素敵な内祝いの風習を大切にしていきたいですね。
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